カッコーの巣の上でアクト1B
上記の2シーンがYouTubeで視聴可能です。「カッコーの巣の上で」は、1975年の代表的なアメリカ映画です。精神異常をのふりをして、刑務所での強制労働を免れた白人男性がこの精神病院に入院してきます。この精神病院は、入院患者の人間性までも型にはめようとするが、主人公のマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は、患者とともに自由を手に入れようと奮闘します。とも英語塾府中が出演させていただいたのはデール・ワッサーマン台本の舞台版です。今は亡き原作者のケン・キージーは、2時間離れたユージーン市に住んでいて、私たちの舞台初日に来てくれました。場所はアメリカのオレゴン州、リトルシアター・オンザベイという400シーターの劇場です。コネも何もなく、普通にオーディションを受けて、この精神病院で働く看護師の役をいただきました。役作りは、アメリカでアジア人はマイノリティーで、実力のないやつは普段は差別すれすれの扱いを受けていることを意識して、マジョリティーの白人患者に対する扱いを辛辣にし、メイクでひげ、まゆげ、口元などを相当盛って、いじわるな印象にしました。ディレクターのバイレルが"He has to tolerate this kind of white
establishment, and he is always frustrated by that, so he is like a wife
beater at home, you know."ということで、「白人社会にいる君の今のアジア人の立場を使えるんじゃないか」というようなことを話してくれたのを覚えています。この作品の日訳での舞台は観たことがありませんが、演出次第で胸がスカッとするいいものになると思います!前述のジャック・ニコルソンの「カッコーの巣の上で」の演技は、2012年に英Total Film誌が「映画史に残る演技ベスト200(The 200 Greatest Movie
Performances of All Time)」の中で、なんと第1位に選ばれました!みなさんもぜひ、ジャックの映画を観てみてください。映画好きなら、見るべき映画です。こんな時代だからこそ、共感できる部分がたくさんあると思います。とも英語塾府中in「カッコーの巣の上で」でした。