準2級の合格率
一次試験(筆記とリスニング)の合格率は40%前後、10人に4人が合格。二次試験(面接)は80%前後が合格。全受験者の35%が合格。準2級からはリスニング問題は2度放送しないので、音声変化やハイピッチを追いかけるなどリスニングの上達が一次試験突破の鍵だ。
準2級の難易度
準2級の難易度は高校中級程度。語彙力は2600語以上。難関大学合格は6000語程度必要なので、準2級はそこまでの単語力は必要とされていない。加えて、英表Ⅱまでの体系的な文法知識(仮定法・準動詞・完了形・完了進行形・関係詞)の定着。
準2級の合格点
2016年の検定から新しい合否判定方法の合格基準スコア(CSE)が導入された。CSEスコアは各技能のバランス重視したもので、極端な例を言えば、2級で作文0点でも合格はあり得たが今後はない。準2級の一次試験はReadingとListeningだけで、自由英作文はない。一次試験の合格率は73%前後、約75問1200点満点中878点合格。二次試験の合格率は80%前後で、5-6問600点満点中406点が合格ラインだ。二次試験は面接形式でリハーサルがマストだ。
準2級のメリット
準2級の主なメリットは高校英語の先取りである。でる順パス単をやりきれば、2600語前後になるので、高校英語の伸びしろは大きい。合格レベルによっては海外提携短大へTOEFLの代替スコアとして出願可能だ。
準2級の勉強法
英検の「何を」「どのように」「どれくらい」やればいいかは下記の通り。
「何を」
- 出る順パス単を
- 総合対策教本を
- 過去6回全問題集を
- 10日でできる! 英検 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版(二次試験用)を
「どのように」
- 出る順パス単は1周目は浅く一つ目の意味だけ、2周目は少し深く一つ目の意味と二つ目の意味を、3周目は一つ目の意味と二つ目の意味に加えて例文などへ移り、4周目は全項目。つまり内容を徐々に浅いところから深いところへ音読しながら移していく。
- 総合対策教本は付属CDを聞きながらスクリプト(読み上げ原稿)を開いて意味と文字と音をくっつけ、英語耳になるように練習する。(教本冒頭の文法事項や問題の解き方の解説は塾がします。)場面や状況・人間関係などをイメージして気持ちを込めて原稿を音読する。
- 過去6回問題集は横断的に大問に当たって、知らない単語をノートにまとめる。横断的とは順番に解かず、大問1だけを6回分やり、次に大問2に取り組むこと。ミスした問題の解説読んで納得したら音読して仕上げる。受験日が決まっている検定試験は問題の傾向と解き方をパターン化して正答への期待値を上げるの一択。
- 10日でできる! 英検 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版(二次試験用)はドラマの脚本家になったつもりで、面接者と受験者の役作りをしていく。実際にノートに台本を書いて両者のセリフに矛盾がないか確認する。
「どのくらい」
- 出る順パス単は1日1見開き(2ページ)で一週間で5見開き。土日はcatch upとreviewに予定を空けておく。
- 総合対策教本は1日10分を4回繰り返し、4回音読したら次のCDのトラックの音源に前進。10分が無理なら30秒でも毎日聞く。
- 過去6回問題集は受験前に4周しているのが理想。その頃にはノートにまとめた知らない単語を振り返るのが息抜きになっているはず。
- 10日でできる! 英検 二次試験・面接 完全予想問題の台本またはその台本を書き貯めたノートで一日目を1日1回、4日間音読したら、次の台本に移る。面接日まで続ける。
準2級のお薦めの教材
- でる順パス単
- 英検過去6回問題集
- 総合対策教本
※全て旺文社