2級の合格率
一次試験(筆記とリスニング)は28%前後、だいたい10人に3人合格。二次試験(面接)は80%前後が合格。全受験者では25%が合格する。
2級の難易度
2級のレベルは高校卒業程度で大学入試レベル、語彙力は4500語以上。難関大学合格は6500語以上程度。文法的には高校英語の体系的な文法知識が必要。例えば、仮定法・準動詞の完了形・完了進行形・関係詞・否定・倒置・省略・要素の移動・話法といったとき、基本例文が思い浮かべば十分合格可能だ。
2級の合格点
2016年から新しい合否判定方法の合格基準スコア(CSE方式)で採点。各技能のバランス重視される。以前は2級で作文0点でも合格はあり得たが今後はない。2級一次試験はReadingとListeningとWritingで各650点満点。一次試験の合格点は78%前後 約80問1950点満点中1520点で合格。二次試験は80%前後で全5-6問650点満点中460点で合格。面接形式でリハーサルが二次試験合格の鍵。
2級のメリット
2級の主なメリットは国内大学入試優遇、アメリカの短大留学、高校英語の先取り、受験勉強のヘッドスタート。国内大学受験では受験前から入試点に下駄を履かせてくれるのだから2級を持っていて損することはない。
2級の勉強法
英検の「何を」「どのように」「どれくらい」やればいいかは下記の通り。
「何を」
- 出る順パス単を
- 総合対策教本を
- 過去6回全問題集を
- 10日でできる! 英検 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版(二次試験用)を
「どのように」
- 出る順パス単は1周目は浅く一つ目の意味だけ、2周目は少し深く一つ目の意味と二つ目の意味を、3周目は一つ目の意味と二つ目の意味に加えて例文などへ移り、4周目は全項目。つまり内容を徐々に浅いところから深いところへ音読しながら移していく。
- 総合対策教本は付属CDを聞きながらスクリプト(読み上げ原稿)を開いて意味と文字と音をくっつけ、英語耳になるように練習する。(教本冒頭の文法事項や問題の解き方の解説は塾がします。)場面や状況・人間関係などをイメージして気持ちを込めて原稿を音読する。
- 過去6回問題集は横断的に大問に当たって、知らない単語をノートにまとめる。横断的とは順番に解かず、大問1だけを6回分やり、次に大問2に取り組むこと。ミスした問題の解説読んで納得したら音読して仕上げる。受験日が決まっている検定試験は問題の傾向と解き方をパターン化して正答への期待値を上げるの一択。
- 10日でできる! 英検 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版(二次試験用)はドラマの脚本家になったつもりで、面接者と受験者の役作りをしていく。実際にノートに台本を書いて両者のセリフに矛盾がないか確認する。
「どのくらい」
- 出る順パス単は1日1見開き(2ページ)で一週間で5見開き。土日はcatch upとreviewに予定を空けておく。
- 総合対策教本は1日10分を4回繰り返し、4回音読したら次のCDのトラックの音源に前進。10分が無理なら30秒でも毎日聞く。
- 過去6回問題集は受験前に4周しているのが理想。その頃にはノートにまとめた知らない単語を振り返るのが息抜きになっているはず。
- 10日でできる! 英検 二次試験・面接 完全予想問題の台本またはその台本を書き貯めたノートで一日目を1日1回、4日間音読したら、次の台本に移る。面接日まで続ける。
心構え
- 計画を目次か予定表に書く。今日何をやるか明確にして、コツコツと短時間でも毎日取り組む。週末を調整日にして、予定分の遅れを解消する。
- 合格は塾外での勉強量で決まる。習いっ放しにせず、暇さえあれば音読で暗記して覚えきる。暗記は時間ではなく回数。
- 塾では自分のペースを守って自習形式で進むが、苦手問題を注意深く丁寧にやり、解説を読んでもわからないところは遠慮なく質問しよう。
- 対面が苦手な人や事情があって外出できない人にはオンライン英検コーチ塾も選択肢のひとつ。スタディ・チェーンさんを散見するが、評判や指導実態・特色を精査して体験授業を受けるなど納得した上で門をたたこう。自分の英語人生は自分で決めた人が上達する。