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早稲田大学受験英語HEADLINE

1行要約英作文のやり方: はじめに

ここでは早稲田大学文学部・文化構想学部受験対策用に1行要約英作文のやり方を紹介する。しっかり、読んで身に付けて、役に立ててほしい。

まず、書く前に、何が目的で、誰が読者かを考えよう。目的は君が英語の原文を読めて、連語や単語の感覚、態や話法の変換、同意語・同意表現を駆使して、原文から自分の言葉への書き換えを文法上、正確に行えるかどうかを見定めるためだ。決して丸まるコピーして書いてはいけない。入学後、君が研究を通して立てた仮説を証明する際に、これだと思った文献から引っ張ってきた証拠を丸写しして、自分の考えのように書いていたらどうなるか?それはplagiarismで盗作となり、MLA(米国現代語学文学協会:英語論文の国際規格)のスタイルに慣れていないからといって、悪質なものは許されるものでない。「ナンチャラ細胞はあります!」とか言って、世紀の大発見を謳い、世の中を振り回した元理研の女性の例から学んでほしい。その人の博士論文が少なくとも20ページ以上コピペで盗作していたことがバレて、早稲田大学から博士号を取り消されたのは記憶に新しい。学位論文のコピペは研究者として最悪・最低な行いであるだけでなく、これまでの自分とこれからの自分に嘘をついて生きているようなものだ。

また、君の答案の読者は問題の原文を何度も読み込んでいる早稲田大学関係者で、模範解答を数種類用意している英語のエキスパートだ。彼らを決して甘く見てはいけない。大学の面子を保つためにも、5割以上丸写ししている将来の盗作予備軍の答案は決してスルーしないはず。答案に「ほぼコピー」とか「コピー多し」といったネガティブなコメント付きで他の科目や次の学力検査に回ったら、勝負はもうついている。加えて、原文を細部まで読み込んでる人が君の答案を読むのだから、簡潔さより正確さが優先される。

Accuracy is more important than brevity. 
 

正確な書き換えをするには

1行要約英作文はmain ideaとthe most important detailで構成する。どこまで要約すればいいのかはmain ideaとthe most important detailまでで、後者は対比のケースがほとんど。例えば当初の研究はこうであったが、現在はこうなっているなどだ。この手の問題はコツとかテクニックといった上っ面だけ書いてある手引き書通りにしても、それほど上手くはならない。critical thinking(批判的思考)で作者の主張と考え方をざっくりと読み解き、自分の言葉と相応のスタイルを使って、誰が読んでも分かるように書き換えられるかが正答の鍵だ。その力を身に付けるために、下記のステップと練習方法を参考にしよう。
 

ステップ

①下線をひく場所は以下の通り
・key transitional words ※下記参照
・主張の要点→main idea
・重要な発見→the most important detail
・解決策
・結論
②主張の要点を最重要なものとマイナーなものにはっきりと分ける
③例、説明、数字を省く
④自分も分からない技術的な専門用語を使わない
⑤plagiarismを避けるために、原文の語句をまるまるコピーせず、自分の言葉で書き換える
(こなれた英文で書きたいので、たいていの受験生さんはこれがいちばん苦手かもしれない)
⑥原文の主張と自分の要約文の主張に矛盾がないか確認する
⑦文法を確認:自分が読んで分からないものは、人が読んでも絶対分からない
※特に⑤だが、入学後、学術論文で盗作扱いされないように厳格に守ろう。アカデミック・クライムを安易にしてはいけない。どうしてもディレクト・コーテーション(直接引用)になる場合はダブル・コーテーションする。

Transitional Words: つなぎことば

論説文は文と文のつながりを考えながら読む。今読んでいる文と次の文にはなんらかの因果関係があるので、その論理展開の道筋をつかむことが読解の基本だ。例えば、To be sure, A.とあれば次の文はかなりの頻度で However, B.となるなどだ。確かにAだ。しかしながら、Bなのだ。といった具合だ。そこで、読解の一手段として、次に示すtransitional wordsを手がかりにして、論説文の指向性を確かめていくことができる。つまり、論説文の何が主題でどんな結論に向かっているのかはtransitional wordsを読み解けば、ある程度推測可能なのだ。transitional wordsを大きく分けると下記のグループのどれかになる。早大入試で頻出のtransitional wordsを各3つリストしたので参考にしてほしい。

@agreement/addition/similarity
as a matter of fact
also
similarly

Aopposition/limitation/contradiction
in contrast
while
despite

Bcause/condition/purpose
in the event that
if
so that

Cexample/support/emphasis
in other words
including
to emphasize

Deffect/consequence/result
for this reason
thus
consequently

Econslusion/summary/restatement
as shown above
after all
obviously

Ftime/chronology/sequence
sooner or later
once
prior to

Gspace/location/place
in the background
there
amid

練習方法

アメリカでは小学校からcollocation(連語表現)とparaphrase(書き換え)をBook Report(作品要約)などで反復練習して書く力を豊かにする。低学年からフレーズ単位で初めて、次にセンテンス、そしてパラグラフへと進む。これに特化した授業をやらない日本では、シソーラス(類語辞典)を使って普段から単語の感覚を磨き、英英辞典の用例で言葉のつながりに目を配り、同意語・同意表現を増やして、センテンスの書き換えに強くなるしかない。

ベストの練習方法は自分の英作文を添削してくれる人を見つけて、こなれた英文を書く練習を受験までいつも続けることだ。「この文を自分の言葉でこう書き換えてみたのですが、これで通じますか?」と言って、授業がある度に、この人ならという添削者に見てもらおう。これが早稲田大学文学部と文化構想学部の入試英語問題で出題される1行要約英作文に強くなる王道の練習方法だ。

また、下記のフォーマットは英文を書く際の代表的なスタイルであり、ほとんど全ての読解問題は下記のスタイルのいずれかで書かれている。まずは、次のスタイルを日替わりで使って、1行要約英作文で自然に書ける範囲を日々増やして合格に近づこう。すぐにはできるようにはならないので、今すぐ始めよう。この1行要約英作文問題で合否を分けるのは原文の堅苦しい単語・表現を誰でもわかる簡単で自然な英文で書けるかどうかだ。

スタイル

まずは、次のスタイルごとに練習してどんどんうまくなろう。慣れてきたら、論説文を読んで、書くスタイルを決めて、答案を作る。自信をもって書けるようになるまで何回も練習する。書きためたものを塾の日に持って行って、先生に添削してもらおう。

Descriptionの文
A __________ is a kind of __________ that ...........

 

Compare/Contrastの文
__________ and __________ are similar in that they
 both ........... , but ........... , while they ...........
 

 

Problem/Solutionの文
__________ wanted .......... , but .......... , so ...........
  

 

Cause/Effectの文
__________ happens because ..........
__________ causes ...........

 

Sequenceの文
__________ begins with .......... , continues with .......... ,
 and ends with ..........
 

添削と英作文コーチ例

早稲田大学受験英語の1行要約英作文のやり方を紹介してきたが、いかがだっただろうか。英語に限らず、合格を決めるのは、日々の受験勉強で出てくる疑問点をうやむやにせず、答えを追求し、解明し、納得し、身に付けることを試験日まで毎日続ける姿勢だ。君の一意専心の努力を神さまはきっと見ていてくれる。目の前のものに精神を集中して自分の将来のために力を出し切ろう。幣塾ではご案内してきた早稲田大学文学部・文化構想学部受験対策用の1行要約英作文の添削と英作文コーチングをメールでお引き受けしております。ご依頼は5題からお引き受けし、費用は20題まで1題当たり5000円、21題以上は1題当たり4500円です。添削例は下記の通りです。ご用命をお待ちしております。